大学生がアルバイトを始める意義

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大学生は何かとお金がかかります。勉強するためにも、遊ぶためにも、それなりにお金は必要です。仕送りが減少し続けている昨今、学費の足しにするために働く学生も少なくありません。

ほとんどの学生にとって、アルバイトはお金を稼ぐ手段にすぎないでしょう。それ以外に、アルバイトをする意義はあるのでしょうか?

 

アルバイトの意義

アルバイトは大学生にとって、ただお金を稼ぐことだけにとどまらず、実社会に触れる貴重な機会でもあります。アルバイトを通して、次のようなことを感じたり、考えたりするかもしれません。

  • ・消費者の視点ではなく、生産者の視点で世の中を見られるようになった。
  • ・お金を稼ぐことの意味を考えるようになった。
  • ・社会で生きていくことの大変さを実感した。
  • ・社会で生きていくことは、意外と大したことはないと感じた。
  • ・大学では出会えないような人の生き方を知ることができた。

どれが正解と言うことはありません。いずれも正解です。アルバイトをする中で自分が感じたことは、どのようなことでも大切にしてください。就職活動する際に、そうした感覚が志望業界・志望企業を選ぶ判断基準となります。

 

意義あるアルバイトをするための条件

経験のためのアルバイトをしよう

自分の貴重な時間を投資するからには、経験する価値があるアルバイトを選びましょう。経験する価値があるアルバイトとは何か? それは「自分もぜひやってみたいアルバイト」のことです!

  • ・自分が経験してみたい仕事
  • ・自分が憧れている仕事
  • ・自分の長所を活かせそうな仕事
  • ・自分の短所を克服できそうな仕事

つまり、徹底的に自分本位で、自分の問題意識に基づいてアルバイトをするということです。
 

なぜ、そこまで自分にこだわるのか? それは、自分の趣向にどこまでもこだわったアルバイトの経験が、将来の就職活動に活きてくるからです。

アルバイトの経験が大学卒業後にそのまま活かせることはほとんどありません。しかし、自分の問題意識から始めたアルバイトは、就職活動などの際に、自己分析の材料となったり、志望業界や志望企業を探す際の基準となります。
 

少なくとも半年は続けよう

業務内容によって異なりますが、一つの仕事を覚えるには数ヶ月かかります。そのため、少なくとも半年程度は続けてください。

特に、仕事を覚えた瞬間の感覚はよく覚えておきましょう。その感覚がいわば成功体験です。将来、仕事で行き詰ったときの助けとなるでしょう。

ただし、労働基準法などの法令を無視した違法なアルバイトはすぐに辞めましょう。俗に言うブラックバイトです。一人で対処できない場合は、大学、行政、専門家などに相談してください。
 

家庭教師・塾講師はおすすめしない

アルバイトとして人気がある家庭教師・塾講師ですが、基本的にはおすすめしません。

なぜなら、未経験の業務を一から覚えて、その業務の中で自身が成長するという機会がほとんどないからです。家庭教師・塾講師は、授業方法に工夫はあったとしても、すでに知っていることを吐き出しているにすぎません。

しかも、相手にするのは年下の生徒ばかりです。適度に緊張するという経験がなければ、人は成長できません。

家庭教師・塾講師は、将来は教育に携わりたいという方を除いて、経験を積むという観点からはおすすめできないアルバイトです。

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(おわり) 

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