レジュメを配布する講義の勉強法
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講義を円滑に進めるために、レジュメ(resume)や講義資料が配布されることがあります。記載内容は、先生の自作ノート、新聞・雑誌などの切り抜き、各種の統計資料など、さまざまなものがあります。
このように、レジュメは講義の理解を助けることを目的に配布されますが、皮肉なことに、学生にとってはそこに落とし穴が潜んでいます。それというのも、レジュメは学生をその場では分かった気にさせますが、実際にはあまり記憶に残らないからです。しばらく経ってからレジュメを見直すと、ほとんど思い出せないこともあります。
記憶に残りにくい理由としては、
- ・レジュメがきれいにまとまっているため、実際には理解していないにもかかわらず、理解できたような錯覚に陥ってしまうから。
- ・レジュメは情報量が多すぎるため、印象に残りにくいから。
- ・最初から要点がレジュメにまとまっているため、積極的にノートを取ろうとする動機が薄れるから。
などが考えられます。
そこで、レジュメを配布する講義については、次の2つの勉強方法をおすすめします。
1. 直接レジュメに書き込み、自分だけの教科書に仕立てる
板書、補足情報、先生の雑談などをレジュメに積極的に書き込み、自分だけの教科書に仕立ててしまいましょう。レジュメに自ら手を加えることで講義の理解が格段に進みます。愛着が持てるような自分だけの教科書に仕上がれば、後日進んで復習しようとする気にもなります。
レジュメへの書き込みに心理的な抵抗がある人は、できればレジュメを2枚もらいましょう。もらえない場合は、コピーしてください。一枚は書き込み用として、もう一枚は保管用として使います。
特に、穴埋め形式のレジュメの場合は、試験前に保管用レジュメで理解度を確認するという使い方もできます。
2. ノートにまとめなおす
補足説明が多い講義やレジュメだけでは理解が難しい講義では、ノートにまとめなおすことで理解が深まります。レジュメはやはり2枚もらっておき、一枚は保管用として、もう一枚は自分のノートへの切り貼り用として活用します。そうすると、充実したノートが出来上がります。
ノート作りとはあまり芸のない勉強法ですが、手を動かしてノートに書き込むうちに、自然と理解が深まるものです。それに、作業をしているうちに楽しくなることも請け合いです。自分の手を積極的に動かすおかげで、レジュメをただ眺める場合よりもはるかに記憶に残りやすくなります。
ただし、ノート作りはあくまで理解を深めて記憶に残りやすくすることが目的です。ノートを美しくきれいに作ることが目的ではありません。ノート作りに熱をあげすぎて、理解したり、覚えたりすることがなおざりにならないように注意しましょう。
レジュメ配布後の注意点
レジュメをもらったら、すぐに日付と科目名を記入してください。記入しておかないと、後になって何のレジュメか分からなくなります。情報整理も大切な技術です。
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(おわり)
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