同じ本を繰り返し読む

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読書を人生に活かすためには、たった一回読むだけでは不十分です。同じ本を繰り返し読まなければ、自分の血肉にすることはできないからです。

幼いころは、お気に入りの本を飽きもせず繰り返し読んだという人も少なくないでしょう。ところが大人になると、同じ本を二回以上読むことが少なくなります。同じ本を繰り返し読むことが無駄に感じられるせいかもしれません。
 

しかし、考えてみてください。

映画の鑑賞は、1回目よりも2回目の方が、細部まで多くのことに気がつきます。発見が多ければ、同じ映画を2回以上鑑賞したとしても、時間を無駄にしたとは思わないでしょう。
 

読書も同じです。

初めて読む本は、筋を追うことに精一杯です。細部にまでは目が届きません。文字に現れないニュアンスを感じることも困難です。

しかし、繰り返し読むことによって、著者の細かな意図まで理解できるようになります。分野によっては、繰り返し読むことでしか到達しえない境地もあります。

このように、同じ本を繰り返し読めば、その時間と労力に見合うだけの収穫はあるはずです。
 

もちろん、すべての本を繰り返し読む必要はありません。もう一度読みたいと思った本だけを繰り返せばで十分です。

 

良書だと感じた本は繰り返し読んでください。

繰り返し読むことで、最初は奇異に思えたことも、自然なことのように思えてきます。そう思えたなら、本が自分の血肉となった証です。日常生活でも無意識のうちに、その本の内容を糧にして考えることがきるようになるでしょう。

これが、読書経験を人生に活かすための秘訣です。

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(おわり) 

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