いつまでが青春か?

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青春とは、いつからいつまでを指すのでしょうか? 何歳までが青春なのでしょうか? 立花隆さん[1]の文章を引用して考えてみましょう。

いつからいつまでが青春期などと、青春を時間的に定義できるものではない。自分の生き方を模索している間が青春なのである。それは人によって短くもあれば、長くもある。

立花隆 『青春漂流』 講談社文庫 1988年 p.7

つまり、どのように生きるかの試行錯誤をしている期間が、青春時代ということです。年齢は関係ありません。逆に言うと、ただ若いというだけでは、それは青春とはいえないようです。
 

自分はどのように生きたいのか? 答えの出ない問いに思い悩みながらも、日々やるべきことに一生懸命になって取り組む。それなのに、一生懸命に毎日を生きるほど、空回りして焦燥感に駆られてしまう。そういう若者が、もっとも青春を生きている若者でしょう。

その心中は、決して晴れやかなものではありません。むしろ、陰鬱というほうがしっくりくるでしょう。漫画やドラマで描かれている青春とは正反対の姿ですが、これが本来の青春です。青春時代とは、どこまでも苦々しいものです。
 

その一方で、自分はもう年を取ったから、残りの人生はなるようにしかならないと諦めている若者もいます。彼らはとっくに青春を終えているのでしょう。もしかしたら、人生で一度も青春がなかったのかもしれません。

ところが、このような大学生は少なくありません。まだ20歳そこそこにもかかわらず、です。漫画やドラマのような青春を過ごす若者は圧倒的に少数ですが、本来の陰鬱な青春を生きている若者もそれほど多くはないのかもしれません。

 

青春に期限はありません。

人生を自ら切り開くために、自分の可能性を信じて試行錯誤を続けられる人は、いくら年齢を重ねていても、青春を生きている人です。ある程度の年齢を重ねれば、若者特有の重苦しさはたいてい消えていきますが、感性は若いままでいられます。

いままで一度も青春がなかった人も、これから青春を始めることはできます。小さなことでもかまわないので、試行錯誤をしながら、自分の可能性を広げるような生き方をしてみましょう。
 

青春時代を十分に生きた人とそうでない人の差は、青春時代のあとに顕在化します。自分だけの人生を全うしたいと願うなら、まずは青春時代を精一杯に生きてみましょう。

[1]立花隆
(たちばな たかし 1940 - )ジャーナリスト・ノンフィクション作家。『田中角栄研究』、『「知」のソフトウェア』、『東大生はバカになったか』など著書多数。

(おわり) 

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