アルバイトの平均収入と勤務時間

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大学生はアルバイトでどれくらい稼いでいるものなのでしょうか? アルバイトにどれほど時間を費やすものなのでしょうか? ここでは、個別具体的なデータを見てみることにしましょう。

次のグラフは、日本私立大学連盟が実施した「第11回学生生活実態調査」(2002年度)から同志社大生だけを集計したものです。

1ヶ月の平均アルバイト収入

このグラフを見ると、月に4万円未満の学生が約半数(45.5%)を占めています。アルバイトをしていない学生も含めると過半数(51.4%)です。これらの数値を使って、平均的な大学生の生活をあぶりだしてみます。

 

時給1,000円で計算すると、4万円を稼ぐ学生が一ヶ月間にアルバイトに費やす時間は40時間程度です。通勤時間や準備なども考慮に入れると、アルバイトに費やす全体の時間は50時間といったところでしょう。

そうすると、アルバイトは週に12~13時間となります。一日あたりの勤務時間を4~6時間とすると、週2~4日働く計算になります。

 

週に2~3日勤務で、一日あたりの勤務時間が4~5時間であれば、学業やサークルなどとも両立できそうです。これが大学生の平均的なアルバイト勤務実態ということになるでしょう。

その一方で、月に8万円以上を稼ぐ大学生は8.7%であることから、アルバイト三昧の大学生は10人に一人もいない計算になります。世間で思われているほど、大学生はアルバイトをしているわけではなさそうです。

 

なお、同志社大学は物価が比較的高い京都、大阪、神戸に住む学生が多いため、関東に住む学生の場合も近い数値になると考えられます。また、同志社大学は文系学生が多い大学であるため、理系学生が多い国立大学や理系単科大学などでは、アルバイト勤務時間はより少なくなると考えられます。

(おわり) 

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