大学生必読の本とは?

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結論から言えば、この世に必読の本などありません! これだけ社会が多様化しているのに、猫も杓子も読むべき本など存在するわけがないからです。

万人が読むべき書などないのだから、大学生の必読書もありはしません。

 

教養主義の時代に存在した必読書

かつては、読まねばならない本が確かに存在しました。学生文化として教養主義[1]が支配的だった1960年代までの話です。

教養主義とは何か? それは、教養を身につけることによって、自己を陶冶するという考え方です。しかし、それは建前に過ぎず、教養主義の内実は空疎なものでした。
 

教養主義の時代は、難しい本を読めば友人に自慢できたし、異性からモテました。逆に、難解な本を読んでいないと、それだけで馬鹿にされました。そして、恥をかきたくないから、皆で競って難しい本を読んだというわけです。

これが教養主義の正体です。つまり、身にまとうアクセサリーとして本を読んでいただけであり、難解な本を心から面白いと思って読んでいた学生は、今も昔も少数派です。
 

そして、これさえ読んでおけば友人に自慢できて、異性にモテて、恥をかかずにすんだ本の一覧が、当時の必読書でした。所詮は見栄のための一覧表なので、教養主義の風潮が薄れると、必読書もなくなってしまいました。

今は、おしゃべりが上手かったり、お洒落だったり、場の空気を読める学生が、異性にモテます。教養主義の時代は、それが難しい本だったというだけのことです。

 

現代の大学生は何を読むべきか?

教養主義の時代が遠い過去となり、必読書は存在意義を失いました。そこで、現代に生きる大学生は、次のように考えてはいかがでしょうか?
 

大学生の必読本などという呪縛にとらわれないで、自分が読みたい本を読みましょう。

教養主義の時代のように、他人にどう思われるかを意識して読書することは愚かです。いまどき難解な本を読んだところで異性にはモテませんし、その本が自分にとって面白くないなら時間とお金の無駄です。

自分が読みたい本こそ、自分だけの必読書です!

[1]教養主義
読書や学問を通して、人格を陶冶したり、社会を善くしようとする精神的態度。大正~昭和初期の旧制高校(今日の大学教養課程)において盛んとなり、1960年代ころまでは大学生の規範的文化であった。

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(おわり) 

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