悩みは友達に相談すべきではない?

ver. 1.00

悩みごとができたら、どのようにして解決したらいいのでしょうか? 友達に相談して、すっきり解決するのがいいのでしょうか?
 

しかし、あまりに重い悩みを友達に打ち明けることはおすすめできません。文豪の森鷗外[1]は次のような言葉を残しています。

(口語訳)
泣言を決して他人に洩らさないこと、これが肝要である。全て不幸や心配事は汝が己一身に背負うべき重荷である。

「森鴎外の『知恵袋』」 講談社学術文庫 1980年 p.185

 
そして鷗外は、他人に悩みを打ち明けた場合の結末を、次のような分析をしました。

  • ・温情を持たない者は、その重荷を共に背負おうとは言わない。
  • ・温情ある者は、一部を背負おうと言うかもしれないが、それを見てさらに自分が苦しくなる。
  • ・薄情な者は、避けて通るようになり、会っても話を早く切り上げようとする。

鷗外の話はさらに続きますが、友達に悩みを打ち明けた場合、どちらに転んでも良い方向には行きそうにありません。
 

友達に悩みを話すと、一時的には気が楽になった気がします。ところが、その友達とは何となく会いにくくなったりして、やっぱり話さなければよかったと後悔することも少なくありません。

そのため、深刻な悩みは、友達ではなく、専門家に相談すべきでしょう。的確な助言はもちろん、専門家なら後腐れもありません。また、専門家は守秘義務が課されているため、いつの間にか友達全員に話が漏れているということもありません。

 

信頼できる専門家が近くにいないときは、次善の策として、インターネット上の匿名掲示板で相談したり、ちょっと遠い友人に話すのがいいかもしれません。それでもやはり、鷗外の言うように、友達は基本的には避けたほうが無難です。

もちろん、ちょっとした不満や愚痴なら、友達と楽しく笑い飛ばすことで解決することもあるでしょう。しかし、深刻な悩みは少し慎重になって、自己解決を図ったり、その道の専門家に相談することをおすすめします!

[1]森鴎外
(1862 - 1922) 明治・大正期の軍医、小説家。夏目漱石と並ぶ文豪と称される。代表作に「舞姫」、「ヰタ・セクスアリス」、「雁」、「阿部一族」、「高瀬舟」など。

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(おわり) 

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