自分より上の人とも付き合おう!
ver. 1.00
自分を成長させるためには、自分より少し上の人と付き合うのが一番です! 少し上の人と付き合えば、それに応じて自分も伸びるからです。
ここでいう「少し上の人」とは、必ずしも年齢が上の人ではありません。興味や関心のある分野で、自分より知識や技量が上の人という意味です。
例えば徒然草には、次のような一節があります。
いまだ堅固かたほなるより、上手の中に交りて、毀り笑はるるにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、天性、その骨なけれども、道になづまず、みだりにせずして、年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、終に上手の位に至り、徳たけ、人に許されて、双なき名を得る事なり。
『徒然草』 第百五十段
(口語訳)まだ、まったく下手なうちから、上手な人にまじって、けなされ笑われても恥ずかしがらず、平気で押し通して打ち込む者は、生まれつきの才能がなくても、途中でサボることなく、勝手気ままにせずに、年を重ねれば、才能があっても打ち込まない者より、ついに世間の人から認められる境地に達し、人徳もそなわり、世間の人からも認められて、比類なき名声を得ることになる。
また、CNNを創業したメディア王テッド・ターナーも同様のことを述べています。
大物と小物が議論をしていたとする。そうすると、大物はレベルを下げないが、小物がレベルを上げるようになる……イエス・キリストのことを考えてみればいい。キリストはただの流浪の宣教師にすぎなかった。それが、ローマ帝国に目をつけられて……彼がその後どうなったか知っているだろう。
ジャネット・ロウ 『テッド・ターナー』 ダイヤモンド社 2000年 p.130
たとえ不恰好でも、自分より上の人の中に飛び込む人は成長が早くなります。人は緊張しなければ成長しないからです。
もちろん、初心者のうちから上級者の中に混じるのは誰でも怖いはずです。初心者同士で固まっていたほうが心地いいし、人知れず一人で練習すれば恥をかくことはありません。しかし、それで一角の人物になることは難しいでしょう。
だから、やせ我慢して飛び込んでみてください。上級者の中にいることに慣れた頃には、かなり進歩しているはずです。
自分より上の人と付き合うのに必要なのは、生まれつきの才能ではなく、ほんのちょっとの勇気です。自分がどのように見られているかという自意識は一旦忘れて、上の人たちと果敢に関わっていきましょう!
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(おわり)
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